韓国の新規コロナ感染者1212人に急増 過去2番目の多さ
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は7日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1212人増え、累計16万2753人になったと発表した。市中感染が1168人、海外からの入国者の感染が44人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(746人)を大幅に上回り、流行「第3波」のピークだった昨年12月25日(1240人)に次いで過去2番目の多さとなった。
今年4月下旬から始まった「第4波」の流行が「大流行」に広がる様相を見せている。職場や学校、百貨店など、さまざまな日常生活の場でクラスター(感染者集団)が続出しているのに加え、インドで最初に発見された変異株で感染力がより強い「デルタ株」も広がっており、一段の感染拡大が懸念されている。
新たに確認された市中感染者1168人を地域別にみると、ソウル市が577人、京畿道が357人、仁川市が56人で、首都圏が計990人と全体の84.8%を占めた。首都圏の新規市中感染者が900人を超えたのは、昨年1月20日に韓国で最初の感染者が確認されて以降で初めて。
首都圏以外の地域では、釜山市が33人、大田市が29人、済州道が18人、忠清南道が16人、慶尚南道が15人、大邱市と江原道がそれぞれ12人、光州市と全羅南道がそれぞれ10人、全羅北道が8人、世宗市と忠清北道がそれぞれ5人、慶尚北道が4人、蔚山市が1人だった。
語学講師の集まりに端を発し、首都圏の複数の語学学校とソウル市麻浦区の飲食店に広がった集団感染は、感染者が累計314人に膨らんだ。このうち一部はデルタ株に感染した。また、ソウル市の百貨店で従業員ら計47人の感染が確認された。
このほか、各地の屋内スポーツ施設、小学校、工事現場、職場、接待を伴う飲食店などで新たな感染が確認された。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは44人だった。このうち20人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの24人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から1人増えて計2033人となった。韓国国内の平均致死率は1.25%。重篤・重症患者は11人増え、155人となっている。
6日の検査件数は3万786件だった。前の日に比べ4796件少ない。
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