北朝鮮国防相に李永吉氏任命か 過去に処刑説も
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の国防相に社会安全相だった李永吉(リ・ヨンギル)氏が起用されたもようだ。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が8日、金日成(キム・イルソン)主席の命日を迎え、金主席の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した際の朝鮮中央通信の写真を見ると、李永吉氏は社会安全省の制服ではなく、大将(星四つ)の肩章を着けた軍服姿だった。また、李永吉氏は以前に金正寛(キム・ジョングァン)前国防相が並んでいた2列目の権英進(クォン・ヨンジン)軍総政治局長とチョン・ギョンテク国家保衛相の間に立った。
金正恩氏が先月末の党政治局拡大会議で幹部の怠慢を非難し、軍の序列4位の国防相を金正寛氏から李永吉氏に交代させたとみられる。この際、北朝鮮は軍の序列1位の李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長を政治局常務委員から解任し、序列2位の朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長は元帥から次帥に降格するなどの軍幹部人事を行った。
李永吉氏は過去、処刑説が出ていたほど金正恩政権で浮き沈みがあった。金正恩政権が発足した2012年に軍総参謀長に就任。だが、16年に突然、総参謀長から退き韓国情報機関は処刑説にまで言及した。北朝鮮メディアによって総参謀部作戦総局長に降格されたことが確認された。18年に総参謀長に復帰したが、翌年に再び解任された後、公の場に1年以上姿を見せなかった。今年1月、党政治局委員兼社会安全相に任命されたことが確認された。
社会安全相にはキム・ジョンホ氏が復帰したとみられる。キム・ジョンホ氏は19年に人民保安相(現在の社会安全相)に任命されたが、今年1月の党大会で党中央委員会委員・候補委員の選挙名簿に名前がなかった。錦繍山太陽宮殿を参拝した際は3列目に立ち、上将(星三つ)階級の社会安全省の制服を着用した。
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