WTO通商相会議 漁業補助金交渉の年内妥結へ努力=韓国
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2021.07.15 20:00
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は15日、兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長が同日午後にテレビ会議形式で開かれた世界貿易機関(WTO)通商相会議に出席し、WTO漁業補助金交渉に関して議論したと発表した。
164のWTO加盟国の通商相は、漁業補助金交渉の妥結に向けた各国の意志を確認し、WTO閣僚会議の成果として漁業補助金交渉を年内に妥結させる必要があるとの認識で一致した。
また、漁業補助金に関する途上国支援の範囲などに対する各国の意見の隔たりをバランス良く調整することで合意した。
WTOの最高議決機関であるWTO閣僚会議の第12回会議は、11月30日から12月3日まで開かれる。本来は2年ごとの開催だが、新型コロナウイルスの影響などにより2017年以来開かれていなかった。
兪氏は、世界の漁業資源の持続可能性のために過去20年間漁業補助金交渉が続けられてきた点に言及。今回の交渉はWTOの全加盟国が参加する唯一の交渉であるため妥結すれば多国間貿易の秩序回復を表すきっかけになり、WTOが地球レベルの問題に寄与する適切な機関であることを示す契機になると強調した。
WTO漁業補助金交渉は、海洋生態系の持続可能性と水産資源の保護を目的に2001年から続けられており、違法・無報告・無規制漁業と水産資源の乱獲を招く補助金を規制する内容が議論されている。
ynhrm@yna.co.kr