コロナ集団感染の海外派遣部隊 全員が輸送機で早期帰国=韓国
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2021.07.20 19:00
【ソウル聯合ニュース】アフリカ東部ソマリア沖に派遣中に駆逐艦内で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、予定を早めて帰国した韓国海軍「清海部隊」の第34陣が20日午後、韓国に到着した。国防部が伝えた。
同部によると、隊員を乗せた空軍の空中給油輸送機KC330の1、2号機はこの日午後、京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)に到着した。
301人で構成された第34陣のうち、1号機には現地の病院に入院した16人を含む感染者160人が、軽症または無症状の感染者87人と感染が確定していない54人は2号機にそれぞれ搭乗した。
第34陣を乗せた駆逐艦「文武大王」(4400トン級)では15日に6人の感染者が確認された。
第34陣は当初、任務を終えて10月ごろ帰国する予定だったが、約3カ月前倒しとなった。
同艦の乗組員301人のうち、これまで247人の感染が確認され、50人は陰性、4人は「判定不可能」となっている。ただ乗組員全員がワクチンを接種しておらず、艦艇という密集、密閉した環境で過ごしていたことから、感染者はさらに増える可能性もある。
この日帰国した隊員らは民間や国防部の生活治療センター、病院などに分散して隔離に入った。
国防部は「隊員らは軍の病院2カ所、軍と民間の生活治療センターそれぞれ1カ所に移動する予定で、特に重い症状の3人を含む14人は医療機関に移送される計画」とし、「全員、PCR検査を行った後、陰性が確認されれば、軍内の隔離施設に移動する」と説明した。
yugiri@yna.co.kr