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韓流ファンの日本人大学生たち 「ただ文化消費せず歴史と向き合って」

記事一覧 2021.07.25 14:02

【東京聯合ニュース】韓流ファンという日本の大学生たちが、韓国と日本の歴史問題を正面から取り上げる本「『日韓』のモヤモヤと大学生のわたし」を出版した。

 一橋大の学部生と大学院生5人は同大社会学部の加藤圭木准教授のゼミ参加をきっかけに、日本の朝鮮半島植民地支配や旧日本軍の慰安婦、徴用など歴史問題を取り扱う本を出した。

 著者たちは自身の経験を交えた本で、歴史をただの過去ではなく、現在の人権問題として考えている。

 聯合ニュースは5人の著者のうち、熊野巧英さん(4年)と朝倉希実加さん(4年)、牛木未来さん(修士1年)、李相真さん(修士1年)と懇談会を開き、話を聞いた。以下は4人との一問一答。

「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし」の表紙(著者提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

――どのような趣旨で書いたのか。

「(熊野)韓国文化が好きな人に日本と朝鮮半島の歴史を伝えたいという趣旨で書いた。今K―POPが流行っているが、歴史のことはあまり話さない。K―POPファンや韓国ドラマが好きな人にこそ、歴史的事実を伝えたかった」

――この本を書いたきっかけは。

「(牛木)去年ゼミで自分たちも含めた歴史認識の問題を考えるようになった。植民地時代の日本人の朝鮮認識に関する本を読み、現代と同じだという話をした。文化のみを消費して自分の加害性に向き合わないことの問題性をどうやったら分かりやすく伝えられるかと話し合った結果が本の出版だった」

「(熊野)自分の場合はK―POPがきっかけで韓国、朝鮮半島に興味を持ち始めたが 、韓国文化が流行っているのに歴史のことを言わない事にモヤモヤした。それこそ『愛の不時着』が流行っているが(朝鮮半島の)分断の話をしない。その中で、大学生、若者視点で入門書を作るのもいいのではないかという話が出た」

――普段から日本と韓国の関係に疑問を持っていたか。

「(朝倉)高校の時日本史を選択していて、好きな科目だった。当時、テレビのニュースでは日韓関係の悪化ということが報道されていた時期だった。何で関係が悪化しているのか、ということについて日本史の授業だけではよく分からない状況にいた。加藤圭木先生の授業を受け、勉強してから報道を見ると偏っていると思うようになった。しかし、高校の授業だけを聞いていても分からない。最近、慰安婦や徴用工の裁判があったが、テレビのコメンテーターのコメントを見ていると植民地主義的だと感じる」

「(熊野)若い人たちが韓国文化を通して韓国に対する印象が良くなっていけば歴史の問題は解決するという話を聞く機会があったが、やはりそれは違うと思った。やはりみな歴史に向き合うべきではないかということがゼミに入るときや入門書を書くときの関心事だった」

――どういった人にこの本を読んでほしいか。

「(熊野)韓国の文化が好きな人、K―POPや韓国ドラマが好きな人に読んでほしい。文化だけでなく歴史をみてほしい」

「(李)韓国では日本は嫌韓だという認識が広がっていると思う。だがその一方で、こういうふうに悩んでいて、語ろうとしている人たちがいるということを韓国人に伝えたいという思いがある」

――予約開始からツイッターで大きな反響を呼んだ。それまでアマゾンの「朝鮮半島のエリアスタディ」部門では歴史修正主義者らの著作が上位を占めていたが、5月31日に1位となり、現在もトップ10に入っている。

「(牛木)びっくりした。ツイッターでBTS(防弾少年団)のファンが『これずっと疑問に思っていたけど、なかなか言い出せなかった』とツイートしているのを見て、言葉にすることは大事だと思った」

「(熊野)若い世代を意識して作ったのだが、想定していなかった世代からも反応が大きかった。そういう人たちも同じようにモヤモヤをずっと抱えて生きてきたのだと思う」

――現在、韓日関係は厳しい状況にある。慰安婦や徴用問題では歴史修正主義者らの主張が社会にまん延している。「平和の少女像」を展示する表現の不自由展にも執拗な妨害行為が行われている。

「(熊野)戦後最悪の日韓関係だと言われるが、根本的に日本人の歴史認識の悪化があると思う。戦後最悪なのは、日本人の歴史認識だ」

――その一方で、K―POPアーティストが人気を博し、報道される韓日関係とズレが生じているようにも思えるが、このような現象をどのように考えるか。

「(朝倉)K―POP好きな自分と日韓関係は関係なく、政治と文化は別だと考えてしまっている人が多いから、日韓関係は悪化しているけどK―POP好きは増えるという状況が起きてしまったと思う」

「(熊野)もちろんK―POPが悪いという話ではない。文化を楽しみながらもただ消費するだけでなく、歴史に向き合うということは両立できる。それを目指していきたい」

――韓国に向けて伝えたいメッセージはあるか。

「(李)個人的には韓国の歴史認識は『韓国史』に限られていると思っている。本書ではそれを超えて『朝鮮半島の歴史』を書いている。韓国社会の中でも韓国と日本だけでなく、朝鮮半島と日本という問題について考えてほしい。在日朝鮮人のことについて読んでみてほしい。韓国では在日朝鮮人について自分の問題、韓国の問題としてとらえていない」

kimchiboxs@yna.co.kr

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