北朝鮮メディア 日本の軍艦島「歴史歪曲」を非難
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2021.07.26 17:32
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」に登録されている長崎市の端島(通称・軍艦島)を巡り、朝鮮半島出身の労働者への弾圧を否定しようとする日本の態度を強く非難し、過去の歴史に対する責任を負うよう求めた。
同通信は論評で、日本が端島炭鉱での強制労働の歴史を隠蔽(いんぺい)しようとしているとして、「過去の犯罪を根気強く否定し続ければ、いつかは世の中の人々が彼らの偽りの宣伝を定説として受け入れるようになるというのがずる賢い日本の行動の裏にある打算だ」と主張した。
また、産業革命遺産を紹介するために日本政府が昨年開設した「産業遺産情報センター」での端島に関する説明が十分でないとして、ユネスコ世界遺産委員会が改善を求める決議を採択したことにも言及した。
同通信は「国際機関の決定と追及に挑戦する日本の行為は、人類の正義と良心をじゅうりんすることなど朝飯前だと考える日本特有の傲慢さと破廉恥さ、道徳的低劣さの集中的表現だ」と激しく非難した。その上で、日本は過去の罪を深く反省して清算することこそが法的、道徳的責任であることを肝に銘じ、分別ある行動をしなければならないと強調した。
ユネスコ世界遺産委員会は先日採択した決議で、日本は戦時徴用された朝鮮半島出身者に対する人権弾圧と労働力収奪の実態を説明するという約束を履行していないと批判。労働者が本人の意志に反して過酷な強制労働をさせられたことを理解できるようにし、犠牲者を追悼するための適切な措置を取るよう勧告した。
ynhrm@yna.co.kr