韓国の新規コロナ感染者2223人 初の2千人超え
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は11日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から2223人増え、累計21万6206人になったと発表した。市中感染が2145人、海外からの入国者の感染が78人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(1537人、訂正後)に比べ686人多く、初めて2000人を超えた。
これまで最多だった先月28日(1895人)より328人多く、2週間で再び過去最多を更新した。
感染拡大を受け、政府は新型コロナの感染防止策「社会的距離の確保」のレベルを首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)については最も高い第4段階、首都圏以外の地域は原則、上から2番目の第3段階に据え置いた。私的な集まりの人数制限措置も続いている。それでも流行の第4波の勢いは衰える気配がない。
感染力の強い「デルタ株」への置き換わりが進んでいる上、夏休みシーズンに続いて光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)連休や小中高校の新学期を控えており、さらなる感染拡大が懸念される。
新たに確認された市中感染者2145人を地域別にみると、ソウル市が650人、京畿道が648人、仁川市が107人で、首都圏が計1405人と全体の65.5%を占めた。前日は800人台前半だったが、ソウル市と京畿道で大幅に増えて1400人台に跳ね上がった。
首都圏以外の地域では、慶尚南道が139人、釜山市が125人、忠清南道が84人、大邱市と慶尚北道がそれぞれ66人、忠清北道が54人、蔚山市が48人、大田市が42人、全羅北道と済州道がそれぞれ28人、江原道が19人、光州市が17人、全羅南道が16人、世宗市が8人の計740人だった。
首都圏の新規感染者数は昨年1月に韓国で最初の感染者が出て以降、首都圏以外の地域では昨年2~3月に大邱市と慶尚北道を中心に流行第1波が発生して以降、それぞれ最多となった。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは78人だった。このうち27人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの51人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から1人増えて計2135人となった。韓国国内の平均致死率は0.99%。重篤・重症患者は前日から8人増の387人で、12日連続で300人を上回った。
10日の検査件数は4万4114件で、前の日より1万141件少なかった。
mgk1202@yna.co.kr