北朝鮮の韓米演習非難談話 「緊張の高まりは役に立たず」=韓国政府
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2021.08.11 15:06
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が2日連続で韓米合同軍事演習を非難する談話を発表したことについて、韓国の統一部は11日、関係機関の立場をまとめた政府の立場として、「朝鮮半島で軍事的な緊張が高まることは誰の役にも立たない」と表明し、対話再開を求めた。
北朝鮮は10日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が、11日には金英哲(キム・ヨンチョル)党統一戦線部長がそれぞれ談話を出した。
韓国統一部は「韓米演習は防御的な性格で、敵対的な意図がないことを数回にわたって明らかにしてきた」とし、「今回の演習はこうした立場に基づき、新型コロナウイルスの状況、有事作戦統制権の(韓国軍への)移管など軍事的な需要、朝鮮半島平和プロセスの進展に向けた環境整備などを十分に考慮した」と強調。「朝鮮半島の平和と安定、南北関係の発展のためには当事者間の対話が速やかに再開されなければならない」と表明した。
北朝鮮は韓米演習の事前演習が始まった10日の午後から、2週間前に復旧させた韓国との軍通信線と南北共同連絡事務所を通じた定時連絡に応じていない。
金与正氏は「南朝鮮(韓国)当局者の背信的な振る舞いに強い遺憾の意を表す」と非難。金英哲氏は「誤った選択により自分たちがいかにすさまじい安保危機に近づいているかを時々刻々感じさせる」と警告した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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