韓米合同演習始まる 北朝鮮の反応はまだ
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2021.08.16 12:35
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両軍は16日、今年下半期の合同指揮所演習を本格的に開始した。週末を除いた26日まで、コンピューターシミュレーションを中心に実施する。実動訓練は行わない。
韓国軍合同参謀本部は前日に演習の実施を発表した際、「演習は定例的に実施してきた防衛的な性格のコンピューターシミュレーション中心の指揮所訓練」と強調した。
新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、韓米両軍とも必要最低限の人員だけが参加する。同じくコロナ下で3月に実施した上半期の演習よりも規模を大幅に縮小したとされる。それでも、防衛(1部)、反撃(2部)といった要の訓練は従来のシナリオ通りに実施する見通しだ。
新型コロナ対策としてワクチン接種を終えた人員が参加する。PCR検査も済ませたようだ。指揮所も分散運用する計画だ。
一方、今回の演習でも、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権を将来的に行使することになる韓国軍主導の「未来連合軍司令部」の完全運用能力(FOC)検証は見送られた。これにより、韓国軍への作戦統制権移管の時期を年内に決めるとしていた韓国側の計画は立ち消えになった。
両軍当局は代わりに前回の演習と同様に、韓国軍大将クラスの指揮による未来連合軍司令部主導の予行演習を実施すると伝えられた。
演習期間中は北朝鮮の反応も注目される。これまでのところ特異な動向はないようだ。
韓米が10日、事前演習となる危機管理参謀訓練(CMST、13日まで)を開始すると、北朝鮮は即座に非難談話を出した。復旧したばかりの南北通信連絡線を使った定時連絡にも応答しなくなった。
今回の演習について、在韓国連軍司令部は演習日程などを北朝鮮側にまだ通知していないとされる。
mgk1202@yna.co.kr