三菱重工債権の差し押さえ認める 元勤労挺身隊訴訟で=韓国地裁
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2021.08.19 00:48
【安養聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)が三菱重工業に元女子勤労挺身隊員らに対する賠償を命じた判決を巡り、ソウル近郊の水原地裁安養支部は原告が求めていた同社の債権の差し押さえを認めた。原告の弁護団が18日、明らかにした。
大法院は2018年11月、日本による植民地時代だった戦時中に三菱重工の軍需工場で働かされた元女子勤労挺身隊員の韓国人被害者ら4人が同社に損害賠償を求めた訴訟の上告審で1人あたり8000万~1億5000万ウォン(約750万~1400万円)を支払うよう命じた。
しかし三菱重工が賠償に応じなかったため、原告側は同地裁支部に同社の債権差し押さえを申請。地裁支部は韓国機械メーカーのLSエムトロンが三菱側に支払う商品代金約8億5000万ウォン(約8000万円)の差し押さえを認めた。
原告の弁護団は「三菱が判決に従い、賠償金を支払うとともに歴史的事実の認定および謝罪を求める」とした上で、もし拒否する場合は地裁支部の判断に基づき、LSエムトロンから取り立てる意向を示した。
sarangni@yna.co.kr