新型コロナ第4波は「停滞期」 ピークアウトの判断は保留=韓国政府
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2021.08.31 17:15
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は31日、新型コロナウイルスの新規感染者数が頭打ちになり、「停滞期」に入ったとの見方を示した。
中央事故収拾本部の朴香(パク・ヒャン)防疫総括班長はこの日の定例会見で、現在の状況について「流行の『第4波』が長期化し、感染者数は停滞している」としながら、「ただ、ここで少しでも油断すれば再び急激な流行(感染者)の増加が表れる可能性もある」と懸念を示した。
朴氏は続けて「首都圏以外では流行規模が縮小しており、全ての地域で人口10万人に対する1週間当たりの1日平均感染者数が3人以下となっているが、首都圏は4.3人と依然として発生規模が大きく、(政府の感染防止策「社会的距離の確保」の)第4段階の基準を上回っている」と説明した。
「社会的距離の確保」(現在、首都圏は最も高い第4段階、首都圏以外の地域は原則第3段階)の施行により感染拡大は多少抑えられているものの、確実な減少傾向には転じていない。
直近1週間(8月25~31日)の市中感染者数は、1日平均1688.7人に上っている。
地域別にみると、首都圏以外の1日平均感染者数は571.0人で、前週(8月18~24日)の612.0人から41.0人減少したが、首都圏では1人平均1117.7人で前週(1119.0人)に比べて1.3人減にとどまった。
朴氏は流行の第4波がすでにピークを過ぎ、下降線をたどっているかについては回答を控え、今週の状況を見極める必要があると述べた。
一方で、「(現在のように)流行の拡大を最大限抑制し、ワクチン接種を拡大していけば流行の第4波を安定化できる」との見通しを示した。
ynhrm@yna.co.kr
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