韓国統一相 南北・ロシアの観光協力に期待「新たな地平開く」
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2021.09.02 15:34
【ソウル聯合ニュース】韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は2日、ロシア政府が極東ウラジオストクで開いた「第6回東方経済フォーラム」の観光協力セッションに特別発表者としてオンラインで出席し、「南北とロシアの協力は観光分野でこれまで経験したことのない新たな地平を開くだろう」と強調した。
李氏は「南北とロシアの観光協力の潜在性は、南北間の観光協力にその端緒を見いだすことができる」として、韓国政府は新型コロナウイルスの収束後、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族などを対象に北朝鮮の金剛山訪問を推進し、観光再開に向けた環境作りを行うと説明した。
続けて、南北米の対話進展など、情勢が好転すれば朝鮮半島の東海地域に観光特区を造成するところまで南北協力を進め、これを南北・ロシアの観光にまで拡大、進展させる構想だと明らかにした。
また、韓国南部・釜山を出発する列車が北朝鮮の金剛山と元山を経てロシアのウラジオストク、モスクワや欧州までつながり、航路でも南北とロシアが連結されるだろうとの見通しを示した。
李氏は、朝鮮半島縦断鉄道とシベリア鉄道が連結されれば、大陸と海洋をつなぐ一つの巨大な物流システムが構築され、ユーラシア大陸全体に経済的活力を吹き込む共同繁栄の基盤を作ることができるとも強調した。
東方経済フォーラムは、極東地域の経済発展協力を目的にロシア政府が主催する国際会議で、李氏は統一部長官として初めて招待された。
ynhrm@yna.co.kr