ソウル安保対話開幕 韓国国防相「気候変動が重大な脅威」
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2021.09.09 11:55
【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島の平和とアジア・太平洋地域の安保協力を話し合う国防次官級の多国間会議「ソウル安保対話(SDD)」が9日、ソウル市内のホテルで開幕した。
韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は開会のあいさつで、「新たな安保脅威である気候変動や宇宙安保の脅威に関する問題まで、さまざまな議題について討議が行われる」として、「地球温暖化を含め、加速化する気候変動は人類に莫大(ばくだい)な被害を与えることはもちろん、軍事作戦にも影響を与え国家安保にも重大な脅威となっている」と述べた。
また、「宇宙空間が軍事目的にも利用され、宇宙兵器開発やGPS(全地球測位システム)ジャミング(電波妨害)などの宇宙安保の脅威も現実に近づいている」とし、「新しく台頭した安保脅威への対応で国境は大きな意味がなくなった。国際社会の連携に基づいた多国間の対応が危機を克服し、未来を切り開く重要な鍵」と強調した。
朝鮮半島問題に関しては、「約70年間続いた南北の対決を完全に克服し、平和を制度化して恒久的に定着させるためにはさらに大きな努力が必要だ」とし、「韓米同盟や国際社会との緊密な協力に基づき、朝鮮半島非核化の実現と平和体制構築、南北の軍費統制を包括的に推進していく」と述べた。
ソウル安保対話は10日まで開かれる。ランバート米国務副次官補(東アジア・太平洋担当)や日本防衛省の大和太郎防衛政策局次長ら、米国、英国、中国、日本など主要国の国防関連の高官がリモートで参加する。
kimchiboxs@yna.co.kr
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