南北統一 「必要」は44%で過去最低=韓国調査
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル大統一平和研究院が5日に公表した統一意識調査の結果によると、北朝鮮との統一が「非常に必要」「やや必要」との回答は合計44.6%で、2007年に調査を開始して以来、最低となった。
「特に必要ではない」「まったく必要ではない」との答えは29.4%だった。年齢別では20代で否定的な回答が42.9%、30代で34.6%となり、若い層で南北統一に否定的な認識が高いことが確認された。
南北統一が可能な時期については、「5年以内」が1.3%で3年前の6.3%より低下した。「10年以内」は7.9%で3年前の25.7%に比べ大幅に下がった。「30年以上先」との回答は12.5%から25.2%に、「不可能」との答えは14.0%から25.6%にそれぞれ上昇した。
現在の対北朝鮮政策に満足するとの回答は34.4%で、3年前(64.4%)比で半減した。北朝鮮政策への満足度は19年に55.6%、20年に36.3%と低下し続けている。
北朝鮮政策の目標としては「平和的共存と平和政策」との回答が56.8%だった。「南北統一」を挙げたのは18.6%にとどまった。若い層では統一より平和を優先していることが際立った。
一方、米国を協力対象として認識しているとの答えは82.7%で過去最高となった。朝鮮半島で戦争が起きた場合、米国が韓国を助けるとの回答も70.7%となった。
最も脅威を感じる国としては46.0%が中国を挙げた。北朝鮮は37.9%だった。
中国を警戒対象と認識しているとの回答は51.4%、協力対象との答えは14.5%だった。競争対象としては日本が45.7%で最も多かった。
中朝協力に関しては89.5%が「憂慮している」と答えた。米中対立が深刻化すれば「米国との協力を強化すべきだ」との回答が昨年より17.6ポイント上昇した45.7%となった。
調査は7月10日から8月4日まで、全国の成人男女1200人を対象に面接方式で実施された。
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