韓国政府「新型コロナの経口治療薬2万人分確保、さらに交渉中」
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2021.10.06 19:05
【ソウル聯合ニュース】韓国疾病管理庁は6日、米製薬大手のメルクとファイザー、スイス製薬大手ロシュと新型コロナウイルス感染症の経口治療薬の購入を巡る交渉を行っており、少なくとも2万人分を既に確保したと発表した。
3社と具体的な協議を進めているが、協議過程は非公開が原則であるため、契約完了などの時点に内容を公開すると説明した。
現在、米食品医薬品局(FDA)はメルク社が開発中の経口治療薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可を出すことを検討している。ファイザーとロシュの治療薬は最終段階の臨床試験(治験)に入っており、韓国の製薬会社も経口治療薬の開発を進めている。
金富謙(キム・ブギョム)首相はこの日午前に開かれた中央災難(災害)安全対策本部の会議で「約4万人を治療できる分量の予算を確保し、2万人分は購入契約を結んだ状態」とし、「FDAに承認を申請した企業だけでなく、国内企業の状況も見守っている」と話した。
金首相の発言と関連し、疾病管理庁は「2万人分を含め、既に確保した物量があり、追加で協議中のものもある」とし、現時点では具体的な契約状況を全て説明することはできないと伝えた。
政府は経口治療薬の購入予算として計362億ウォン(約33億円)を編成し、この予算で3万8000人分の治療薬を購入することができると説明した。この説明によれば1人当たりの治療薬の購入費用は95万ウォン程度になる。
政府は重症化するリスクの高い感染者にこれらの治療薬を使用する予定だ。
yugiri@yna.co.kr
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