金正恩氏「3大革命運動に緩み」 大会出席せず書簡で改善指示
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2021.11.19 09:23
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は18日、平壌で開幕した「3大革命赤旗獲得運動先駆者大会」に書簡を送り、「3大革命赤旗獲得運動」が経済的な困難を言い訳にしっかり進められていないと批判し、改善を指示した。朝鮮中央通信が19日、伝えた。
3大革命赤旗獲得運動は、思想革命と技術革命、文化革命を遂行するための大衆運動。今回で5回目となる先駆者大会に金正恩氏は出席せず、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長が金正恩氏の書簡の内容を参加者に伝達した。
金正恩氏は、運動の歴史が半世紀近くに及ぶにもかかわらず、いまだに3大革命赤旗を授与されなかったり授与されてもしかるべき役割を果たしていなかったりするケースが少なくないとしながら、「運動に対する指導に緩みがあることを示している」と批判。「中央から下部まで指導体系が整然としていないために統一的な指揮と具体的な指導が保障されておらず、活気を失っている」と指摘した上で、「運動に対する指導を改善するには党中央委員会の宣伝扇動部の任務が大変重要だ」と言及した。
対策として「正しい賞罰制度の実施」を掲げた。市・郡の党責任秘書や党責任幹部たちが相応の責任を取る必要があると述べた。また、「市・郡は社会主義建設の地域の拠点」と強調した。
3大革命赤旗獲得運動先駆者大会は1986年と95年、2006年に続き、金正恩政権下では15年11月に開催されている。今年は1月開催の第8回朝鮮労働党大会で提示された国家経済発展5カ年計画の初年度にあたることから、経済の成果と問題点を総括し、奮起を促す目的で開催されたとみられる。
mgk1202@yna.co.kr