感染すれば小論文・面接試験受けられず 大学受験生はひやひや=韓国
【水原聯合ニュース】韓国で2022学年度の大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)が18日に終わったが、全国の多くの大学は新型コロナウイルス感染者は面接や小論文試験を受験できないとしており、こうした2次試験を控える受験生は緊張を強いられている。
学習塾大手の鍾路学院が国内主要大学の随時募集(推薦入試に相当)の小論文・面接選考実施方法を調べたところ、ソウル大、延世大、高麗大、西江大、成均館大、漢陽大、中央大、梨花女子大、慶熙大、韓国外国語大などは感染者の受験を制限することが分かった。ソウル近郊の京畿道にある京畿大や亜洲大なども、感染した受験生は試験を受けられないとしている。
これら大学はただ、感染の可能性があるため自主隔離中の受験生については、管轄の保健所から外出許可を得られれば校内の別会場などで受験できるようにする。
大学側は、感染者にも受験機会を提供できるかどうかを検討したものの、面接や小論文は校内で実施するため、病院や宿泊療養施設から出られない人まで配慮するのは困難だとの立場だ。首都圏のある大学関係者は19日、「感染した受験生には隔離中の施設で非対面方式で試験を受けてもらう方法もあるが、不正行為などを監視する監督官を施設内に配置することができないため、実際には難しい」と説明した。
こうした状況に、面接試験を控えたある女子生徒は「大学修学能力試験が高得点でも、新型コロナに感染して面接を受けられなければ全ての努力が水の泡になる」と不安な心境をのぞかせた。当面は外出を控え、感染対策を徹底するという。
一方、感染した受験生にも受験の機会を与える大学もある。ソウル市立大は、感染者も隔離されている場所でオンライン形式の面接を受けられるようにする。
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