韓国総人口が21年に初の減少 70年までに1400万人減も
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁は9日発表した2020~70年の人口推計で、21年の韓国総人口(国内に住む外国人を含む)は5175万人で前年比9万人減少すると明らかにした。韓国の人口が20年をピークに21年から減少し始めることを意味する。死亡数が出生数を上回る人口の自然減が起きているなか、新型コロナウイルスの影響で外国人の流入も急減していることによるものだ。
人口は20年に初めて自然減となったが、国内に暮らす外国人も勘案した総人口の減少は21年が初めて。統計庁は19年3月に人口のピークを28年(5194万人)と予測したが、それから3年もたたずにピーク時点が8年も早まった。
人口、中でも生産年齢人口(15~64歳)が減る現象は、次第に深刻化する。
統計庁は、向こう10年間は人口が年平均約6万人ずつ減少すると見込んでいる。人口の自然減は続く見通しだが、減少幅は大きくなく、国際間移動が多ければ人口が前年比で増加する可能性もある期間だ。
30年の総人口は5120万人、40年は5019万人と減少は比較的緩やかだが、50年は4736万人、60年は4262万人、70年には3766万人に急減する見通し。20年に比べ、50年間で1418万人も減ることになる。
統計庁は、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定数)が20年の0.84から24年に最低水準の0.70に落ち込んだ後、46年には1.21に回復するという仮定の下でこうした試算を行った。
同庁が推計した最悪のシナリオでは、30年の人口は5015万人、70年には3153万人となる。50年後には人口が2031万人激減することになる。
一般的なシナリオに基づくと、人口成長率は21~35年はマイナス0.1%水準、その後は減少ペースが速まり70年にはマイナス1.24%水準となる。
死亡数から出生数を引いた自然減は20年の3万人から30年は10万人、70年は51万人と、減少幅が拡大を続ける見通しだ。最悪のシナリオの場合、30年の自然減は20万人、70年は55万人と予想される。
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