追加接種間隔を3カ月に短縮 防疫パスの有効期間は6カ月で維持=韓国
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2021.12.10 14:53
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は10日、18歳以上の人を対象に、新型コロナウイルスワクチンの2回目接種と3回目の追加接種の間隔を従来の4~5カ月から3カ月に短縮することを決定したが、ワクチンの接種完了を証明する「防疫パス」の有効期間は現行通り6カ月(180日)とする。政府の中央災難(災害)安全対策本部の李基日(イ・ギイル)第1統制官が記者会見で伝えた。
同対策本部はこの日、1日当たりの新規感染者が連日7000人を超え、新たな変異株「オミクロン株」の拡大も懸念されるなか、社会活動が活発な年齢層も3回目の接種を迅速に受ける必要があると判断して接種間隔の短縮を決めた。
李氏は「2回目接種から3カ月が経過した人にも3回目接種を受ける期間を十分に提供するため、接種の有効期間は6カ月で据え置く」と説明した。
現在、接種の有効期間は2回目完了から6カ月だが、政府は3回目の接種を受けた成人について有効期間を延長することを検討している。中央事故収拾本部の朴香(パク・ヒャン)防疫総括班長は「3回目の接種をすればワクチン効果がはるかに強まるという仮定の下、専門家から意見を聞いている」と述べ、十分な議論を経て有効期間延長の是非を決定すると伝えた。
一方、来年2月から12~18歳の青少年にも防疫パスの提示を義務付ける政府の方針を巡り、保護者らの間で「接種を強制している」などと反発が強まっていることに関し、李氏は「保護者や生徒らの意見を十分に聞き、補完、改善する部分を関係官庁と協議する」と述べた。
政府は6日から、利用時に防疫パスの提示を義務付ける施設を飲食店やカフェ、塾などに拡大した。1週間の周知期間を経て、13日からは違反時に過料などの罰則を科す。
tnak51@yna.co.kr
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