文大統領 オーストラリアに出発=供給網安定化など協議へ
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2021.12.12 10:47
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日午前、オーストラリアに向けてソウル南方の京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)を出発した。
文大統領は3泊4日の日程でオーストラリアを国賓訪問する。韓国大統領がオーストラリアを国賓訪問するのは2009年以来、12年ぶりとなる。文大統領は新型コロナウイルスの感染拡大後、オーストラリアが招く初めての外国首脳となる。
文大統領は13日、オーストラリアの首都キャンベラで同国のモリソン首相と首脳会談し、共同記者会見を行う。ほかに戦争記念館を訪れて朝鮮戦争参戦碑に献花し、朝鮮戦争参戦者との夕食会も開く。
14日にはシドニーで野党・労働党のアルバネージ党首と面会する。また、財界関係者とも面会し、供給網(サプライチェーン)の安定的な構築に向けた協力について議論する。15日に帰国する予定だ。
韓国青瓦台(大統領府)は「今回の国賓訪問は原材料と主要鉱物の供給網を安定化するきっかけになる」と強調した。また、オーストラリアはレアアース(希土類)のほか、リチウムやニッケルなど天然資源も豊富で、協力を強化する必要があると説明した。
ただ、外交関係者らはオーストラリアと中国が対立している中で今回の訪問が行われることに注目している。米国やオーストラリアなどは来年2月の北京冬季五輪に選手団以外の外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を発表している。このため、文大統領のオーストラリア訪問が中国を刺激する懸念があるとの見方も出ている。青瓦台関係者は「オーストラリアと中国いずれもわれわれに重要な国」として、「両国と友好的な関係を維持するため、多方面で努力している」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr