有事作戦統制権移管に向けた検証 来夏に実施=米国防総省
【ワシントン聯合ニュース】米国防総省のカービー報道官は13日(米東部時間)の記者会見で、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に向け、有事作戦統制権を将来的に行使することになる韓国軍主導の未来連合軍司令部の完全運用能力(FOC)検証を来年の夏に行うと明らかにした。
韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は12日のラジオ番組で、「未来連合軍司令部のFOC検証を来年行うとしたが、われわれの要望はもっと早く(行いたいということ)」として、「オースティン米国防長官が軍当局に対し、FOC検証を来年の春に行えないか検討を指示した」と明らかにした。これに対し、カービー氏は「オースティン長官は最近、韓国でFOC検証を来年の夏に行った後、秋に再検証することで合意した」と述べた。
FOC検証は有事作戦統制権の移管後、未来連合軍司令部の作戦統制権の行使能力を評価するための3段階の検証手続きのうち第2段階にあたる。徐氏とオースティン氏は今月2日、ソウルで開かれた韓米定例安保協議(SCM)で、FOC検証を来年に実施することで合意した。オースティン氏はSCM後の記者会見で、来年下半期の合同指揮所演習に合わせて行うと表明した。その後、オースティン氏が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を表敬訪問した際、FOC検証の早期実施が議論され、両国の軍当局が検証時期を再協議しているとの報道が出ていた。
一方、韓米がSCMで北朝鮮の核とミサイルの高度化に対応するため、従来の作戦計画を更新することで一致したことを北朝鮮メディアが批判したとの指摘については、「われわれは北朝鮮に対する敵対的な意図がなく、条件なく会う準備ができていると数回にわたって表明した」とし、対話提案に応じるよう改めて求めた。
朝鮮戦争の終戦宣言については即答を避けながらも、「北朝鮮の非核化のための外交措置と努力を支持してきており、それが依然として正しい道だと信じている」として、「適切な水準の軍事対応態勢を維持するよう引き続き努力する」と述べた。
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