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[2021年総括]韓米の対話提案に応じない北朝鮮 膠着続く

記事一覧 2021.12.18 07:01

【ソウル聯合ニュース】今年の朝鮮半島情勢は南北関係と米朝関係のいずれも膠着(こうちゃく)状態が続き、実質的な進展がなかった。

5月23日、米ホワイトハウスで昼食会を行う文大統領(左)とバイデン大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 年初に発足したバイデン米政権が外交と対話に重きを置いた新しい対北朝鮮政策をまとめ、北朝鮮に「前提条件なしの対話」を求めたが、北朝鮮は敵視政策の撤回を先決条件として要求し、交渉のテーブルに着かなかった。

 韓国は北朝鮮との保健医療・民生協力などさまざまな構想を掲げたが、北朝鮮が新型コロナウイルス対策で門戸を閉ざしたため、いずれも実現しなかった。文在寅(ムン・ジェイン)政権が任期内の最後の切り札として打ち出した朝鮮戦争の終戦宣言も北朝鮮の敵視政策の撤回要求や米中対立の激化などで進展していない。

 韓国と米国が5月、バイデン政権発足後初めて首脳会談を開いた際は北朝鮮との対話再開への期待が高かった。バイデン政権が「実用的なアプローチを通じた外交的な解決策の模索」を柱とする新しい対北朝鮮政策を公開した直後だった。両首脳は2018年の南北首脳会談で署名された板門店宣言や米朝首脳会談でのシンガポール共同声明など従来の南北・米朝の合意を継承し、対話と外交を通じて朝鮮半島の非核化問題を解決することで一致した。

 その上で、韓国は北朝鮮に条件なしの対話を提案した。北朝鮮は7月末、南北通信連絡線を13カ月ぶりに復旧させたほか、南北首脳が数回にわたって親書を交換したことも明らかになり、関係回復への期待はさらに高まった。

 だが、北朝鮮は通信線復旧の約2週後に韓米合同軍事演習に反発して通信線を再び遮断するなどしたため、対話の再開にはつながらなかった。

 米国に対しても、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が1月の党大会で「新しい朝米(米朝)関係樹立の鍵は米国が敵視政策を撤回することにある」と明言したことから米国が対北朝鮮制裁の緩和など実質的な行動に乗り出さない限り、対話に出る考えはないように見えた。

 文大統領は9月の国連総会で、朝鮮半島情勢を好転させる任期内の最後のカードとして終戦宣言を提案した。終戦宣言を「入り口」とし、北朝鮮を対話の場に引き出して非核化交渉を再開させたい考えだった。

 だが、終戦宣言も進展していない。韓国と米国は文言の調整を事実上終えたが、肝心の北朝鮮が応じていない。北朝鮮は終戦宣言に対しては金正恩氏の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が談話を出し、「興味深い提案」との反応を示したが、金正恩氏が最高人民会議の施政演説で「不信と対決の要因をそのままにしておいては、終戦を宣言しても敵対的な行為が続く」と述べ、依然として敵視政策の撤回を優先すべき条件として掲げている。

 米中の対立激化も朝鮮半島情勢に影響を与えている。米国は人権問題を理由に来年2月の北京冬季五輪に選手団以外の外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を発表。英国やオーストラリアなどが同調し、西側諸国と中国の対立構図は一層鮮明になっている。

 北京五輪に合わせ、南北に米国、中国を加えた終戦宣言の実現を推進していた韓国の構想は事実上頓挫した。

 米中は朝鮮半島問題を巡っては対立していないが、両国間の対立が深まれば中国が韓米の望み通り、北朝鮮に影響力を行使することを期待するのは困難になる。

 新型コロナも朝鮮半島情勢進展の最大の障害の一つとなった。北朝鮮は中国大使の赴任まで認めないほど新型コロナの流入防止に神経をとがらせた。米国は北朝鮮との保健医療・民生協力には前向きな姿勢を示したが、北朝鮮は応じなかった。北朝鮮が新型コロナから選手を保護するためとして今夏の東京五輪に参加しなかったことから、五輪をきっかけに対話の再開を目指していた韓国の構想も実現しなかった。

 東国大のキム・ヨンヒョン教授は「朝米関係と南北関係は停滞に陥った年だった」として、「この停滞が後退とみることはまだ難しく、一時的な現象と判断される」と分析した。

kimchiboxs@yna.co.kr

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