国連総会 北朝鮮の人権侵害非難決議採択=17年連続
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2021.12.17 09:15
【ニューヨーク聯合ニュース】国連総会本会議は16日(米東部時間)、北朝鮮の人権侵害を強く非難し、改善を求める決議案をコンセンサス方式(議場の総意)により投票なしで採択した。
同種の決議採択は17年連続。今年は既存の決議の文言がほぼ反映され、新型コロナウイルスワクチン、未送還の戦争捕虜に関する言及が新たに加えられた。
決議案は、長期にわたる北朝鮮の組織的で広範囲な人権侵害を最も強力な用語で非難し、国連安全保障理事会に対し国際刑事裁判所(ICC)とともに「最も責任ある者に対する追加制裁」を考慮するよう促した。「最も責任ある者」とは事実上、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)を指す表現で、2014年から8年連続で明記された。
また、北朝鮮に対し、新型コロナワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」など関連機関との協力を通じてワクチンを適時に供給・配布できるよう協力を求めた。
戦争捕虜とその家族に対する人権侵害が続いている疑惑に懸念を示す内容も初めて盛り込まれた。
韓国は2019年から共同提案国に名を連ねていないが、コンセンサス方式での採択には賛同した。
hjc@yna.co.kr