最大野党の選対委で内紛 候補交代・代表辞任求める声も=韓国大統領選
大統領選挙
2021.12.22 14:43
【ソウル聯合ニュース】来年3月に実施される韓国大統領選の保守系最大野党「国民の力」候補、尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長の選挙対策委員会が内紛に陥っている。
選対委では李俊錫(イ・ジュンソク)党代表と、尹氏の側近である趙修眞(チョ・スジン)党最高委員らとの間で対立が激化し、李氏は共同常任選対委員長、趙氏は選対委広報団長をそれぞれ辞任したが、波紋はなかなか収まりそうにない。
同党ホームページの掲示板には、22日午前だけで数百件の書き込みが寄せられた。党公認候補を尹氏から別の人に交代するよう求める意見や、李氏に党代表辞任を促す意見が多くを占めた。
破局に至った経緯などを巡り尹氏のリーダーシップに疑問を呈する声も上がっている。尹氏が事実上、李氏と趙氏の対立を放置し、政治力を発揮できなかったとの指摘だ。
李氏側は、尹氏の側近グループと選対委の組織間で情報共有とコミュニケーションが円滑に行われず、尹氏のスケジュールや戦略が狂ったとも批判している。
こうした状況のなか、金鍾仁(キム・ジョンイン)総括選対委員長が選対委の再編に乗り出し、行方が注目されている。尹氏は同日の金氏との会談後、「選対委のより効率的な運営に向け、金委員長がグリップをより強く握って(統制を強めて)いくと話した」と記者団に伝えた。
tnak51@yna.co.kr