北朝鮮の20年成長率マイナス4.5% 新型コロナ影響=韓国統計
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁は23日発表した「北朝鮮の主要統計指標」報告書で、北朝鮮の2020年の実質国内総生産(GDP)が前年比で4.5%減少したとする推計を明らかにした。貿易額は前年比70%超の大幅減となったとみられる。国連の経済制裁や台風などの気象災害、新型コロナウイルスが響いた。
◇20年成長率マイナス4.5% 「苦難の行軍」以来の落ち込み幅
4.5%のGDP減少幅は、飢饉(ききん)により多数の餓死者が出た「苦難の行軍」の時期だった1997年(6.5%減)以来の大きさとなる。
北朝鮮は2017年(3.5%減)と18年(4.1%減)に2年連続でマイナス成長を記録。19年は0.4%のプラス成長だったが、20年は再び成長率がマイナスに転じた。
20年は農林漁業(7.6%減)、鉱工業(5.9%減)、サービス業(4.0%減)がそろってマイナスとなった。
南北間の所得格差も広がっている。北朝鮮の名目国民総所得(GNI)は35兆ウォン(約3兆3700億円)で韓国の56分の1、1人当たりGNIは137万9000ウォンで同27分の1にとどまった。
◇20年の貿易額73.4%減で過去最低
経済制裁により厳しい状況にあった北朝鮮の貿易は、新型コロナと中朝の国境封鎖でさらなる打撃を受けた。北朝鮮の20年の貿易額(韓国との交易除く)は8億6000万ドル(約980億円)で前年比73.4%減少した。統計を確認できる1990年以降で貿易額は最も少なく、前年比の減少率も最も高かった。輸出が前年比68.0%減の9000万ドル、輸入が73.9%減の7億7000万ドル。
北朝鮮の最大の輸出品目は鉄鋼で、輸出額の15.4%を占めた。最大の輸入品目は鉱物性燃料・鉱物油で輸入額の30.9%を占める。
最大の貿易相手国は中国で、貿易額に占める割合は88.2%。次いでロシア(4.9%)、ベトナム(1.8%)と続いた。
◇食糧生産量が減少 人口は2537万人
北朝鮮の20年の食糧生産量(コメや麦など)は440万トンで前年比5.2%減少した。食糧のうちコメの生産量は202万トンで9.6%減った。
北朝鮮の人口は2537万人で、韓国の半分ほど。また、北朝鮮の平均寿命は男性が66.9歳、女性が73.6歳だった。韓国は男性が80.5歳、女性が86.5歳となっている。
北朝鮮の人口構成は0~14歳が19.8%で韓国より7.6ポイント高く、65歳以上は10.0%と高齢化が急速に進む韓国より5.7ポイント低い。
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