韓国大統領選 各社世論調査で与野党候補の支持率に大きな差
【ソウル聯合ニュース】韓国の世論調査会社、リアルメーター、韓国社会世論研究所(KSOI)、エムブレインパブリック、リサーチアンドリサーチがそれぞれ行った調査で、今年3月の大統領選候補、革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長の支持率の差が大きく食い違う結果が、3日までに相次いで発表された。
一部の調査では両候補が誤差の範囲内で接戦を繰り広げ、別の調査では李氏が誤差の範囲外となる9ポイント台の差でリードした。
新年に入り、李氏が尹氏に対し誤差の範囲外で優勢とする調査結果の発表が続いており、尹氏側は危機感を強めている。なかでも、李氏は20~30代の若者層で尹氏と接戦、もしくは優位に立った。
中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表は一部の調査で再び支持率が2桁台となり、引き続き上昇傾向を示した。
リアルメーターがオーマイニュースの依頼で昨年12月26日から31日まで満18歳以上の有権者3037人を対象に行った調査の結果、李氏の支持率は前週から1.2ポイント上昇した40.9%となった。尹氏は1.2ポイント下落した39.2%だった。両候補の差は誤差の範囲内の1.7ポイントだった。
20代では李氏の支持率が前週から3.3ポイント上昇の33.6%、尹氏の支持率は6.6ポイント下落の28.0%となり、順位が逆転した。
30代では尹氏が前週から0.6ポイント上昇の39.9%でリードしたが、李氏が2.0ポイント上昇の38.1%となり、差が縮まった。
韓国社会世論研究所がメディア財団TBSの依頼で12月31日から1月1日まで全国の満18歳以上の1002人を対象に行った世論調査では、李氏が前週から3.4ポイント上昇の41.0%で優勢となった。尹氏は前週から1.3ポイント上昇の37.1%だった。
両候補の差は誤差の範囲内の3.9ポイントとなっている。
エムブレインパブリックが中央日報の依頼で12月30、31両日に全国の満18歳以上の1010人を対象に行った調査の結果、李氏の支持率は39.4%、尹氏は29.9%となった。両候補の差は誤差の範囲外の9.5ポイントだった。
安哲秀氏は10.1%と2桁台に上昇した。革新系野党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)元党代表は5.7%と集計された。
この調査では20~30代で李氏を支持する人が多く、30代の回答者では44.3%が李氏を、20.1%が尹氏を支持し、2倍以上の差がついた。
リサーチアンドリサーチが東亜日報の依頼で12月30日から1月1日まで全国の満18歳以上の1012人を対象に行った世論調査では、李氏が39.9%、尹氏が30.2%の支持率となった。両氏の支持率の差は誤差の範囲外の9.7ポイントだった。
この調査でも李氏は20代で28.3%、30代で38.7%の支持率を記録し、尹氏に対し優位に立った。
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