「防疫パス」提示義務 塾や映画館・スーパーで解除へ=韓国
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2022.01.17 10:50
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は17日、新型コロナウイルスへの対応を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議を開き、不特定多数が利用する施設のうち感染リスクが比較的低い学習塾や読書室、博物館、映画館、大型スーパーなどについて、新型コロナワクチンの接種完了やPCR検査の陰性を証明する「防疫パス」の提示義務を解除することを決めた。
対策本部の権徳チョル(クォン・ドクチョル)第1次長(保健福祉部長官)は会議の冒頭、「昨年12月に比べると流行の規模が縮小し、医療の余力が大きくなった」と説明。感染リスクが低い施設での防疫パス提示を緩和する必要があるとした。裁判所での相反する判断で混乱が生じていることも理由に挙げた。
ソウル行政裁判所は14日、ソウルの青少年に対し、不特定多数が利用する17種の施設全てで防疫パス提示措置の執行(効力)停止を認めた。適用施設だった大型スーパーと百貨店についても効力を停止した。一方、同裁判所の別の行政部は同じ日に、保健福祉部長官に防疫パス執行停止を求めた申し立てを棄却している。
政府はまた、防疫パスに例外を認める範囲や処罰などに関する制度の改善も急ぐ考えだ。
mgk1202@yna.co.kr