文大統領 中東3カ国歴訪終え帰国
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2022.01.22 10:46
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が22日午前、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、エジプトの3カ国訪問を終え、ソウル南方の京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)に到着した。
UAEではドバイ首長国のムハンマド首長と会談した。会談で「韓国型パトリオット」と呼ばれる弾道ミサイル迎撃システム「天弓2」のUAEへの輸出が決まった。契約額は35億ドル(約4000億円)相当で国産の単独兵器の契約としては過去最大規模となる。一方、サウジアラビア、エジプトとの防衛産業分野での成果も期待されていたが、合意までには至らなかった。ただ、韓国のK9自走砲のエジプトへの輸出に関して水面下の交渉が進み、近く契約に至るのではないかと期待される。
また、サウジアラビアでは湾岸協力会議(GCC)のナーイフ・アル・ハジュラフ事務局長と会談。2010年に中断していた韓国とGCCの自由貿易協定(FTA)交渉の再開を宣言した。
文大統領は来週から、5月の任期末までに取り組む国政課題の遂行に集中する。新型コロナウイルスに関連し、近く主流になるとみられる変異株「オミクロン株」に対応する防疫・医療体制の確立が最優先課題として挙げられる。経済的に打撃を受けた零細業者や自営業者らへの支援にも取り組む。3月の大統領選に向けた選挙管理なども課題となる。
ikasumi@yna.co.kr
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