北朝鮮 依然として紙製カレンダー人気も「高嶺の花」
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2022.01.30 07:00
【ソウル聯合ニュース】スマートフォンでスケジュールを管理する人も増えているが、北朝鮮では今も紙製カレンダーの人気が高く、裕福な家庭ではインテリアの一部のように扱われている。一般庶民には手が届かない高級品ながら、どのようなカレンダーが発売されるか毎年大きな関心を集めている。今年もさまざまなデザインのカレンダーが作られたことが30日、分かった。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の朝鮮新報が2022年のカレンダーを紹介している。近ごろ家庭や職場で観賞植物を置くことが流行しており、カレンダーもランなどの植物を描いたものが好まれている。主婦の間では平壌冷麺やスンデ(豚の腸詰め)といった料理の写真にレシピを添えたカレンダーの人気が高い。閲兵式(軍事パレード)を取り上げたカレンダーや、風景写真のカレンダーなどもある。
カレンダーには共通して、「偉大な金日成(キム・イルソン)同志と金正日(キム・ジョンイル)同志は永遠にわれわれとともにいらっしゃる。敬愛する金正恩(キム・ジョンウン)同志の安寧を謹んでお祈りします」という文言と、故金日成主席が生まれた1912年を元年とする「主体年号」が記載されている。
北朝鮮は新型コロナウイルスの流入を防ぐため国境を封鎖しており、紙やインクなどの原料が足りず、カレンダーも値上がりしているようだ。庶民は12カ月を1枚の紙にまとめたタイプのカレンダーを使っているとされる。
mgk1202@yna.co.kr