北朝鮮 中距離弾道ミサイル「火星12」発射を報道
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2022.01.31 10:39
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、国防科学院、第2経済委員会などが30日に中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を実施したと報じた。
同通信は発射実験について、「生産装備されている地対地中長距離弾道ミサイルの火星12を選択的に検閲し、兵器システムの全般的な正確性を検証する目的で行われた」と説明。兵器システムの正確性、安全性、運用の効果を確認したと明らかにした。
また、周辺国の安全を考慮し、西北部地区から朝鮮半島東の東海に向けて、最大高角発射方式で発射実験を行ったとし、火星12が移動式発射台(TEL)から発射される様子とミサイル弾頭部に設置したカメラで撮影した地球の写真を公開した。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が発射実験に立ち会ったかどうかは触れていない。
韓国軍合同参謀本部は30日、北朝鮮が同日午前に北西部の慈江道舞坪里付近から中距離弾道ミサイル1発を発射したと伝えた。飛行距離は約800キロ、最高高度は約2000キロ。通常の角度で発射すれば射程は4500~5000キロと推定され、米領グアムを射程に収める。
火星12は2016年4月に行われた閲兵式(軍事パレード)で初めて公開された。金正恩氏は17年9月の火星12の発射実験に立ち会い、「戦力化が実現した」と述べたが、それから4年余りで同ミサイルが実戦配備中であることが確認された。
北朝鮮が中距離級以上の弾道ミサイル実験を行ったのは17年11月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」を発射して以来となる。
hjc@yna.co.kr