航空旅客数が2年連続減少 国内線は過去最多も=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国国土交通部は3日、2021年の航空旅客数は3636万人で、前年比7.7%減少したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する以前の19年(1億2337万人)の29.5%の水準にとどまり、20年(68.1%減)に続いて2年連続で減少した。
航空旅客数は17年に1億936万人、18年に1億1753万人、19年に1億2337万人と増加を続けたが、コロナ禍の直撃を受けた20年は3940万人に急減した。
コロナ禍以前に航空旅客数が4000万人以下を記録したのは、アジア通貨危機直後の1998年(3361万人)と99年(3789万人)だった。
昨年の国際線旅客数は321万人で、前年比77.5%減少した。新型コロナの変異株「デルタ株」や「オミクロン株」の拡大で国際線の大部分が運航を中止したためだ。
地域別では中東などその他(4.7%増)への路線を除き、日本(93.3%減)、中国(81.1%減)、アジア(88.3%減)など全地域で前年比の旅客数が減少した。
一方、海外旅行の代わりに国内旅行の需要が増え、昨年の国内線旅客数は前年比31.7%増の3315万人を記録。過去最多だった19年の3298万人を上回った。
空港別では国際線の運航が多い仁川(98.2%減)を除き、済州(23.7%増)、金浦(33.4%増)、金海(46.2%増)、清州(37.6%増)、大邱(34.9%増)、光州(25.2%増)、蔚山(62.0%増)、麗水(70.8%増)と全ての空港で旅客数が前年比増加した。
新型コロナの世界的流行(パンデミック)以前の19年と比べると、金浦(7.0%増)、金海(21.1%増)、麗水(74.7%増)は旅客数が増加したが、済州(9.8%減)、大邱(2.3%減)、仁川(99.7%減)では減少した。
航空会社別では大手(大韓航空・アシアナ航空)の運輸量が前年比12.1%増の930万人、格安航空会社(LCC)は41.3%増の2385万人で、それぞれ28%、72%のシェアを記録した。
昨年の航空貨物運輸量は前年比11.4%増の362万トンだった。
このうち、手荷物を除いた航空貨物は340万トンで17.0%増加した。輸出の好調で物流が海運から航空に切り替えられたことによるものだ。
国際航空貨物は前年比11.4%増の342万トン、国内貨物は12.5%増の20万5000トンと集計された。
国土交通部の金竜錫(キム・ヨンソク)航空政策室長は「今年は航空便の運航再開による先制的安全管理、持続可能な航空生態系(エコシステム)構築のための航空産業発展組合の設立、ドローンや航空整備(MRO)の活性化など、競争力強化を支援して航空産業の再飛躍の年にしたい」と述べた。
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