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大阪のコリアタウンが社団法人に 洪性翊理事長「共生の町めざす」

注目のひと 2022.02.09 15:32

【ソウル聯合ニュース】日本最大級のコリアタウン、大阪市生野区の鶴橋駅に近い商店街の店主たちが一般社団法人「大阪コリアタウン」を設立した。ここで生まれ育ち、初代理事長を務める在日コリアンの洪性翊(ホン・ソンイク)さんは8日、「日本による植民地支配時代から貧困と差別の象徴だったコリアタウンが、いまや日本各地から観光客が押し寄せる名所になった。在日同胞と日本人が共生する町にすることが目標」と語った。

「大阪コリアタウン」理事長の洪性翊さん(在日本大韓民国民団提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 猪飼野コリアタウンとも呼ばれるこの一帯は、週末になると日本各地から8000人から1万人余りの韓流ファンが足を運ぶ。韓国コスメや韓流スターのグッズ、韓国食品などを買い込み、韓国グルメを味わう。2021年の来訪者は100万人を超えた。

 洪さんは「植民地時代に朝鮮から渡ってきた同胞が集まり、貧しさの中で暮らしていた場所。『朝鮮市場』と呼ばれるようになったのがコリアタウンのはじまりだ」と説明した。戦後の経済成長の中、商店街も大きく発展したが、その後は商店主たちの高齢化などもあって衰退の一途をたどった。だが、1988年のソウル五輪と2002年のサッカーワールドカップ韓日共催で息を吹き返し、さらに韓流ブームに乗って注目を集めるようになった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で韓国旅行もままならない今、日本の韓流ファンは韓国ムードを味わおうと週末や連休にコリアタウンを訪れている。地元の市民団体の調査で、来訪客の8割を10~20代の日本人女性が占めていることが分かった。

 こうした中、三つの商店街の統合組織として先月、社団法人の大阪コリアタウンが発足した。洪さんによると、統合の話は20年ほど前から出ていたが、商店街にはそれぞれ特色があるため一つにまとめるのが難しかった。ところがアイドルグループの活躍やドラマ、映画人気などによる第3・4次韓流ブームで、韓流ファンの観光客向けの営業が活性化し、統合の機運が盛り上がったという。

 観光客の食べ残しの片付けや公衆トイレ設置などが急務になったことも背景にある。韓国政府や大阪民団(在日本大韓民国民団大阪地方本部)、地元住民の支援により、コリアタウン内の公園に公衆トイレが設置された。社団法人化はトイレや防犯カメラなど公共財産の管理運営の効率化にもつながる。

 洪さんは「在日同胞の歴史を伝え、韓国と日本間の親善交流の場になるよう、コリアタウンの活性化を引っ張っていく」と意気込む。これは在日同胞と日本人の「共生」を願い続けた父親の遺志を継ぐことでもある。洪さんの父親は「徳山物産」を起こし、韓国食材を日本各地の食料品店に卸した。

 大阪コリアタウンはまず、このコリアタウンを周知するためのイベントとキャンペーンに取り組む。また、在日同胞の歴史を伝える「コリアタウン資料館」をつくり、在日コリアンの次の世代にアイデンティティーを持たせ、地元の人たちにとっては多文化共生の象徴になるようなプログラムを運営する計画だ。

 洪さんは「商店の連合によって商売を繁盛させることも重要だが、差別を乗り越えて共に生きていく道を模索してきた在日同胞の歴史を知ってもらうこともおろそかにしない」と語った。

生野区のコリアタウン(資料写真)=(聯合ニュース)

mgk1202@yna.co.kr

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