元勤労挺身隊の韓国人女性が死去 勝訴するも謝罪の言葉聞けず
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2022.02.17 15:54
【光州聯合ニュース】日本による植民地支配時代に徴用され、三菱重工業で強制的に働かされた韓国人被害者のパク・ヘオクさんが16日、闘病の末に死去した。
強制徴用被害者らを支援する市民団体、勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まりによると、韓国南部の全羅南道・順天生まれのパクさんは14歳の時に三菱重工業名古屋航空機製作所に連れて行かれた。
小学校の日本人校長が教師だったパクさんの姉をたてに強引に日本行きを決めさせ、パクさんの両親が強く反対すると「警察に引っ張られることになる」と脅した。パクさんは後に「姉の身に害が及ぶかもしれないと思い、拒否できなかった」と明かしている。
パクさんは賃金を全く受け取れないまま飢えに耐えて働き、光復(植民地支配からの解放)を迎えると帰国した。
その後、支援団体の後押しを受け、1993年3月に日本政府と三菱重工業を相手取り日本で訴訟を起こしたが、2008年11月に最高裁で敗訴した。12年10月には韓国の光州地裁に三菱重工業を提訴し、18年11月にようやく大法院(最高裁)で損害賠償を勝ち取った。
だが、日本政府と三菱重工業は損害賠償金の支払いに応じていないだけでなく、謝罪もしていない。原告側の5人の被害者のうち、パクさんを含む3人が死去した。
パクさんは光州市で長らく闘病生活を送った後、19年に子どもが暮らす全羅北道・全州に移り、療養型病院で過ごしていた。
mgk1202@yna.co.kr