韓国大統領選の最大野党候補「世界一の原発大国目指す」 仏も脱原発撤回
記事一覧
2022.02.21 16:07
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(3月9日投開票)の保守系最大野党「国民の力」の候補、尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は21日、フェイスブックに「安全な原発技術を発展させ、今後、韓国の中核エンジンにする」と投稿し、文在寅(ムン・ジェイン)政権が進めた脱原発政策を白紙化し、世界一の原発大国を目指す考えを明らかにした。
尹氏は「外国へのエネルギー依存度を下げ、(二酸化)炭素を削減するため原発を並行させることは世界的な流れ」とし、「欧州連合(EU)タクソノミーも原発はグリーンなエネルギーであることを明確にした」と説明。フランスのマクロン大統領は5年前に脱原発を掲げたが、「原発Uターン」を宣言したと強調した。
また、文政権は2050年までに発電量に占める原発比率を7%に減らし、足りない電力は中国とロシアから輸入する方針を示したとし、「全土に太陽光パネルを設置しても実現不可能な目標」と批判。「世界最高の韓国の原発技術が活用されないことも残念」と指摘した。
その上で、「偏った理念ではなく、国益を考える政権にならなければならない」として、「これが韓国のエネルギー独立と自由のための選択」と強調した。
一方、革新系与党「共に民主党」の候補、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は現在稼働中か建設中の原発は運転期限まで使用する一方、新しい原発は建設しないという「減原発」を掲げている。
kimchiboxs@yna.co.kr