在外投票初日 東京や北京で有権者続々=韓国大統領選
【東京、北京聯合ニュース】韓国大統領選(3月9日投開票)の在外投票が23日に始まり、日本や中国などに設置された投票所には朝から有権者が投票に訪れている。
在外投票は、留学生や駐在員など海外に短期滞在する人と、現地に定着している在外選挙人(永住権者含む)が参加する。
日本では2万8816人が所定の届け出・登録を終えている。東京都内の韓国大使館や大阪の総領事館など10の公館に投票所が設置され、28日まで午前8時~午後5時に在外投票が実施される。これに加え、25~27日には九つの投票所も運営される。
日本で投票する有権者のうち約43%は、大使館が管理する東京と埼玉県内の投票所を利用する。
大使館内の投票所には朝から有権者が訪れ、昼食の時間帯になるとその数は増え、順番待ちの列ができた。
在日韓国人2世のソン・ヨンイルさん(68)は、「前はどうしたら投票できるのか知らなかった。生まれて初めて投票できてうれしい。これからも機会があれば投票したい」と、投票する喜びを語った。
大統領選の在外投票は2012年12月に初めて実施され、今回で3回目。
一方、事前に在外投票の手続きをしなかったり必要書類などを持参しなかったりしたために、投票できず帰宅する人の姿もあった。
中国でも午前8時(現地時間)から、北京にある韓国大使館や、広州、上海の総領事館など10の投票所で在外投票が始まった。2万9827人の有権者が投票する予定。
このうち5315人が北京で投票する。今回の大統領選挙が初めての投票だとする留学生のチャン・ヒチョルさん(23)は、「きょうは授業があったが、教授に了解を得て投票をしにきた」と話し、「誰が当選するにしても、国民のための大統領になってほしい」と期待を込めた。
北京在住のイ・ジュンホさん(53)は「中国のように国土が広いと、小都市に暮らす同胞が投票するのはとても大変だ」と指摘。不便な地域でも有権者が投票しやすいよう、韓国政府に方策づくりを求めた。在中大使館は一部の地域で、投票に訪れる人のためにシャトルバスを運行する。
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