国連報告者「北朝鮮との交渉で人権問題を外してはならない」
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2022.02.23 21:14
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者は23日、韓国プレスセンター(ソウル市中区)で開いた記者会見で、朝鮮戦争後に拉致された韓国人が516人いることや、朝鮮戦争で捕虜になった人が北朝鮮に残されていることなどに触れたうえで、「人権侵害は今も行われている」と指摘し、「国連加盟国は北朝鮮との交渉で、絶対に北朝鮮の人権問題を無視してはならない」と強調した。
また「戦争捕虜や拉致の問題を決して忘れてはならず、看過してはならない」とし、今後のいかなる交渉においても必ず含まれなければならない議題と強調した。
キンタナ氏はまた、国連総会で採択された北朝鮮による人権侵害を非難する決議を巡り、同趣旨の決議の共同提案国に韓国が3年連続で加わらなかったことについて、「一歩後退するものであり、予想外の決定だった」とし、「北朝鮮に誤ったメッセージを送ることになる」と指摘。韓国政府の対応を批判した。
キンタナ氏は北朝鮮住民の全員が最低2回接種することができるよう、新型コロナウイルスのワクチンを6000万回分支援することを提案した。
ワクチン支援について、「北朝鮮の国境を開放し、国際共同体との交流を再開して孤立から抜け出すのに重要な役割を果たす」とし、人道主義団体の北朝鮮での活動再開も最優先課題と指摘した。
yugiri@yna.co.kr