全国で「防疫パス」停止 感染者の同居者も隔離不要に=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国全国で1日から、新型コロナウイルスワクチンの接種完了やPCR検査の陰性を証明する「防疫パス」制度の運用が停止された。また、新型コロナ感染者と同居する人はワクチン接種の有無にかかわらず自主隔離をしない。
感染者の急増が続く中、政府は管理の効率化、重症化率の低い変異株「オミクロン株」の特性などを考慮し、防疫規制の緩和を続けている。
中央災難(災害)安全対策本部によると、政府は1日午前0時から飲食店・カフェなど不特定多数が利用する11種の施設、医療機関、50人以上の集会・行事などでの防疫パスの適用を停止した。これら施設を利用する場合や行事に参加する際にはQRコードをかざして防疫パスの認証手続きを行う必要がなくなる。
11種の施設はほかに、遊興施設(クラブなど)、カラオケボックス、室内スポーツ施設、浴場、インターネットカフェなど。また、医療機関、療養型施設・病院、障害者や認知症患者向けの施設などで入院・入居者と面会する際の防疫パス提示も不要になる。
50人以上の集会・行事を行う際の防疫パス確認もいらなくなるが、大規模集会・行事の参加人数は現行通り、ワクチン接種の有無にかかわらず最大299人に制限される。
政府はただ、防疫パスの運用停止は暫定的なもので、新たな変異株の出現やワクチン接種状況などによっては運用を再開する可能性もあるとしている。
濃厚接触者の隔離に関する指針も改められた。これまで、感染者の同居者のうちワクチン未接種者は7日間の自主隔離を行い、接種完了者は隔離の義務を負わなかった。同日からは接種の有無に関係なく同居者は自主隔離をしなくてもよくなるが、保健所が提示した10日間の外出自粛などの注意事項を順守し、感染予防に努める必要がある。
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