韓国東部・蔚珍で山火事 約4千人に避難指示=原発にも火の手迫る
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2022.03.04 18:28
【蔚珍聯合ニュース】韓国東部の慶尚北道・蔚珍で4日午前に発生した山火事は徐々に勢いを増している。2215世帯の住民約4000人に対して緊急避難指示が出されたほか、原子力発電所にも火の手が迫っている。
行政当局や消防、警察は避難対象地域の住宅や施設をまわり、残っている人がいないか確認を進めている。
人命被害は出ていないもようだ。
蔚珍郡の関係者は「山火事の状況により、さらに多くの住民に避難を案内する方針」と説明した。
消防庁は山火事が原子力発電所に影響を及ぼす状況に備え、同郡のハンウル原発に化学消防車を含んだ24台の消防車を配備した。
また同原発側の要請により、大容量泡放射システムを原発周辺に配備した。同システムは毎分7万5000リットルの消防用水を130メートル離れた場所まで放水する能力を備えた設備で、昨年12月に初めて導入された。
原発運営会社によると、ハンウル原発に被害は出ていないが、送電網に問題が発生することに備えて1~5号機の出力を半分に落としている。
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