北朝鮮「偵察衛星開発で再び実験」 5日の弾道ミサイル発射
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2022.03.06 09:50
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、国家宇宙開発局と国防科学院が「偵察衛星開発計画に基づいて再び重要な実験を行った」と報じた。実験では「衛星データの送受信や制御指令システム、地上衛星管制システムの信頼性を実証した」という。北朝鮮は5日に平壌の順安付近から弾道ミサイル1発を発射しており、これを指すとみられる。偵察衛星開発実験と称しての発射は2月27日に続いて2回目。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が5日午前に発射した弾道ミサイルの飛行距離は約270キロ、高度は約560キロ。先月27日に発射した準中距離弾道ミサイル(MRBM)と類似する。北朝鮮は今回もミサイルとは言及しなかった。
偵察衛星を宇宙に打ち上げるには長距離ロケットを打ち上げなければならないが、同ロケットは大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用が可能。このため北朝鮮はICBM発射を準備しているのではないかとの見方もある。
北朝鮮は国際社会と約束した核実験とICBM発射実験のモラトリアム(一時停止)宣言の撤回を示唆しており、一部の専門家はMRBMを相次いで通常より高い角度で発射していることに関して、ICBM発射の意思表示と名目づくりのためと見ている。
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