21年の欧州からの訪韓客 ロシア1位・ウクライナ4位
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2022.03.07 13:54
【ソウル聯合ニュース】ロシアのウクライナ侵攻は、韓国の観光業界にも打撃を与える見通しだ。韓国観光公社によると、昨年のロシアからの訪韓客は3万2897人で、欧州地域からの訪韓客のうち最多だった。ウクライナは1万4206人でドイツ、フランスに次いで4番目に多かった。
全世界からの訪韓客のうちでは米国(20万4025人)が最も多く、中国(17万215人)、フィリピン(11万6233人)と続く。ロシアは6番目、ウクライナは10番目に多い。
新型コロナウイルス流行前の2019年は、ロシアからの訪韓客が34万3057人とやはり欧州地域で最も多く、2位の英国(14万3878人)の2.4倍に上った。ウクライナは2万7667人だった。
こうした中、ロシアのウクライナ侵攻により、両国からの訪韓客や韓国から両国への旅行客は大きく減る見込みだ。
韓国外交部は、先月13日付でウクライナ全土に旅行警報の最高段階となる第4段階(旅行禁止)を発令した。同24日には、ロシア国内のウクライナとの国境周辺地域に対しても旅行警報の第3段階(出国勧告)を発令した。
韓国航空会社のロシアへの旅客機運航も一部停止している。最大手の大韓航空は、毎週木曜日に運航している仁川―モスクワ線を今月10日と17日は欠航する。
また、韓国が欧米の対ロシア制裁に足並みをそろえていることで、ロシアが韓国の航空会社に対し飛行禁止措置を取る可能性もある。
観光業界の関係者は「新型コロナのため今でも観光客は多くないが、この先さらにどんな影響があるのかはもう少し見守る必要がありそうだ」と話している。
tnak51@yna.co.kr