尹錫悦氏「韓米の戦略同盟強化」 対北朝鮮では「違法行動に断固対処」
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2022.03.10 15:10
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選で当選した保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は10日、国会で記者会見した。同氏は会見に先立ち行ったバイデン米大統領との電話会談について、バイデン氏から祝意を伝えられ、「大統領就任後の早い時期に会い、米韓関係をさらに発展させるための議論を期待する」という趣旨の話があったと明らかにした。
会見の冒頭で、尹氏は外交政策を巡り「堂々たる外交と堅固な安全保障を土台に自由、平和、繁栄に寄与するグローバル中枢国家になる」と表明。対米関係について、「韓米同盟を再建し、自由民主主義と市場経済、人権の価値を共有しながら包括的な戦略同盟を強化していく」と語った。
対日関係では「未来志向的な関係構築」、対中関係では「相互尊重の関係発展」に努めるとの姿勢を示した。
日本の新聞記者から韓日関係について尋ねられると、「過去よりも未来に向けて両国国民の利益を見いだしていくことが重要だ」と応じた。また、「韓日両国が未来に向けて協力関係を構築する過程で、過去(の歴史問題)についても真相を究明し、整理して解決すべき問題を互いにひざを突き合わせて話し合うことが必要だ」と述べた。
朝鮮半島の安保に関しては、「日増しに強まる北の核の脅威と米中戦略競争の緊張の中でグローバル外交力を強化していくという課題を抱えている」としながら、「国民の安全と財産、領土と主権を守るため、いかなる挑発も確実に抑えられる強力な国防力を構築する」と表明した。
北朝鮮政策としては、「北の違法で不合理な行動に対しては原則にのっとって断固として対処するが、南北対話の扉は常に開いておく」と述べた。
tnak51@yna.co.kr