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尹錫悦氏がバイデン大統領と電話 訪米招請に「近く会いたい」=韓国

記事一覧 2022.03.10 16:10

【ワシントン、ソウル聯合ニュース】9日に実施された韓国大統領選で当選した保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は10日、バイデン米大統領と電話会談した。両氏は韓米同盟の強固さを改めて確認するとともに対北朝鮮での緊密な協力を約束し、早いうちに会うことで一致したとされ、尹氏が5月に就任後、早期に訪米する可能性もある。

自宅でバイデン米大統領と電話する尹氏(国民の力提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

自宅でバイデン米大統領と電話する尹氏(国民の力提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 国民の力によると、尹氏はこの日午前10時ごろに自宅でバイデン氏から当選を祝う電話を受け、20分ほど話した。同日未明に勝利宣言をしてから約5時間後のことで、尹氏が当選後、朝鮮半島を取り巻く4大国(米国・中国・ロシア・日本)の首脳と行った最初の電話会談となった。

 バイデン氏は電話で、尹氏に祝意を伝えたうえで「当選を機に、韓米両国が安全保障と繁栄の核心軸からさらに進展し、新型コロナウイルスや気候変動への対応など多様な分野で協力を拡大していけるよう期待する」と述べた。

 これに対し、尹氏はバイデン氏に感謝の意を伝えた。また、ロシアのウクライナ侵攻への対応で米国が同盟国と共に国際協力をリードしていることに敬意を表した。バイデン氏も「韓国がウクライナ問題などで中核的な役割を果たしている」と応じた。

 北朝鮮が今年に入って弾道ミサイルの発射実験を繰り返していることに関し、尹氏は一段と堅固な韓米協力の必要性を訴え、朝鮮半島の懸案に一層関心を傾けてほしいと求めた。バイデン氏は、北朝鮮の最近の弾道ミサイル発射は韓国だけでなく米国に対する脅威とも見なされるとし、対北朝鮮政策での韓米日3カ国間の緊密な調整が重要だとの認識を示した。

 バイデン氏は尹氏に、大統領就任後のホワイトハウス訪問を提案した。尹氏は招請に感謝を伝え、「近いうちに直接会いたい」と応じたという。

 両氏の対面を巡っては、バイデン氏が米日豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会合出席のため5月下旬に訪日するのに合わせて韓国を訪れる場合、尹氏は政権発足後、かつてないほど早く自国で韓米首脳会談を行う可能性もある。

 一方、ホワイトハウスも報道資料を出し、バイデン氏が9日(現地時間)に尹氏と電話会談して大統領選の勝利を祝ったと発表。両氏が電話で「インド太平洋の平和と安保、繁栄の核心軸である米韓同盟の強固さ」を確認したと明らかにした。

 ホワイトハウスは、バイデン氏が韓国の防衛に対する米国の義務を強調し、気候変動や新型コロナ、サプライチェーン(供給網)などのグローバル課題で協力を深めることに意欲を示したとしたほか、両氏が北朝鮮の核・ミサイル計画がもたらす脅威への対応でも緊密な連携を続けることを約束したと伝えた。

 尹氏とバイデン氏が尹氏の勝利宣言から約5時間後という早さで電話会談を行い、そろって内容を公表した背景には、ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射などの厳しい国際状況下で韓米同盟の健在ぶりを誇示する狙いがあるとみられる。

tnak51@yna.co.kr

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