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韓米FTA発効から10年 韓国の対米貿易額1.6倍に

記事一覧 2022.03.14 15:16

【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の自由貿易協定(FTA)が2012年に発効してから15日で10年となる。韓米FTAは交渉当時に韓国国内で起きた反対デモにより難航を余儀なくされ、発効後もトランプ前米政権から破棄を迫られるなど曲折をたどったが、発効後の貿易・投資の推移をみると両国双方に利益をもたらしたことが分かる。

11日にソウルで開かれた韓米FTA発効10年のセミナーで、祝辞を述べる産業通商資源部の呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長(同部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 この10年間に両国間の貿易額は66.1%増加した。韓国は毎年、対米貿易黒字を計上した。米国は韓国企業の対米投資が4倍近く増えるという恩恵を受けた。21年は両国の貿易額が前年比30%近く急増した。また、FTA締結時の農畜水産物業界の懸念とは裏腹に、農畜水産物は対米輸出額の増加率が輸入額の伸びを上回った。

◇対米貿易額 発効1年目の1.6倍に

 韓国産業通商資源部によると、韓米間の貿易額は21年に1691億ドル(約19兆9100億円)となり、両国FTA発効1年目の12年の1018億ドルに比べ66.1%増加した。同期間の世界全体に対する貿易額の増加率が17.9%だったことを考えると、FTAを機に韓米間の貿易が急速に伸びたことが分かる。

 韓国の対米輸出額は12年の585億ドルから21年に959億ドルへ61.1%増加し、輸入額は433億ドルから732億ドルへ69.0%増えた。対米貿易収支は毎年黒字を続け、黒字額は12年の152億ドルから21年には227億ドルに膨らんだ。

 対米輸出上位10品目のうち、無線通信機器を除く全品目の輸出が10年間で増加した。半導体(246.6%増)、コンピューター(259.0%増)、冷蔵庫(130.9%増)、合成樹脂(244.9%増)、乾電池・蓄電池(634.6%増)などは増加率が3桁に達した。

 対米輸入のうちでは、エネルギー源の輸入が急増した。12~13年は0ドルだった原油の輸入額は、21年には84億ドルを記録。天然ガスは5000万ドルから48億ドルへ、液化石油ガス(LPG)は1億ドルから48億ドルへそれぞれ増えた。

 このほか、半導体製造装置の輸入額は27億ドルから69億ドルへ、自動車は7億ドルから37億ドルへそれぞれ増加した。

 相手国に対する投資も拡大を続けた。

 FTA発効後の米国の対韓投資額は総額482億ドルで、発効前(02~11年の累計)に比べ98%増加した。韓国の対米投資額の累計(12年から21年7~9月期まで)も1130億ドルと、発効前に比べ282%増となった。

 FTAの発効以降、韓国の対米貿易黒字が続いたことで、トランプ前米政権は協定破棄もちらつかせながら韓国に通商圧力をかけた。だが通商専門家は、韓国企業の対米投資も活発化したことを挙げ、韓米FTAは両国双方にとって有益だったと指摘する。

 韓国貿易協会の通商支援センターの研究員は先ごろ発表した韓米FTAに関する報告書で、「米国が指摘した貿易赤字はモノの貿易に限ったもの。両国間の貿易では相互補完的な構造がより深まった」と評価している。

 一方、韓米FTAの発効以降、農畜産物の輸出額(12~21年平均)は発効前(07~11年平均)に比べ95.2%増加した。水産物の輸出額も発効前に比べ平均99.4%増となった。農畜産物の輸入額は34.1%増、水産物は73.9%増となり、輸出の伸びを下回った。

◇21年は輸出入とも大幅増

 この10年間、韓米間の貿易額は全体として増加傾向をみせ、とりわけ21年は輸出入がそろって大幅に伸びた。新型コロナウイルス禍からの景気回復に伴い、主力品目を中心に両国間の貿易が増えた影響だ。

 21年の韓米間の貿易額は1691億ドルで前年比28.5%増となった。輸出額は959億ドルで前年比29.4%増、輸入額は732億ドルで27.3%増。FTA特恵関税品目の輸出額は413億ドルで、輸出全体の43%を占めた。また、輸入は金額、増加率ともにFTA発効後で最高だった。 

 21年の輸出は自動車(8.9%増)や自動車部品(25.8%増)、半導体(21.4%増)、コンピューター(25.8%増)などの主力品目が好調をみせ、石油製品(104.1%増)も大きく伸びた。これを追い風に、韓国製品が米国の輸入市場に占める割合は3.4%と前年比0.1ポイント上昇した。

 輸入は原油高を受けて原油が55.8%増加したほか、半導体製造装置も世界的な半導体需要増による設備投資の拡大で48.4%増となった。

◇貿易・投資拡大で成果 鉄鋼制限など限界も

 韓米両国はこの10年間、FTAを足掛かりに貿易・投資を拡大させた。だが、現在は新型コロナのあおりを受けたサプライチェーン(供給網)危機や、2国間から多国間への国際通商秩序の変化への対応といった課題を抱えている。

 デジタル貿易、気候変動、人権などの新たな通商議題も今後のFTA改定に反映すべき懸案に挙げられる。

 米国が自国の産業保護などを理由に厳しい輸入規制を取っていることも、発展を妨げている。米国は欧州連合(EU)や日本に対しては鉄鋼への高率関税撤廃で合意した一方、韓国に対しては鉄鋼の対米輸出量制限を維持しているのが一例だ。

 韓国の政府と国会代表団はFTA発効10年に合わせて14日から訪米する。政界・財界の要人らと面会し、FTAの発展方向を議論する予定だ。

tnak51@yna.co.kr

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