韓米 北朝鮮がICBM発射すれば爆撃機訓練再開へ
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2022.03.16 08:58
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は北朝鮮が新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する場合、「それに相応する対応措置を取る」ことで一致し、その一環として中止していた長距離爆撃機を展開する共同訓練「ブルー・ライトニング」を再開する案を検討している。韓国の複数の政府消息筋が16日、明らかにした。
ブルー・ライトニングは米領グアムのアンダーセン空軍基地に配備されている戦略爆撃機B52HかB1Bを朝鮮半島に派遣し、任務を遂行する手続きを確認する訓練だ。韓国と米国、日本の戦闘機が援護する。
米国は2018年5月、ブルー・ライトニングの実施を計画したが、韓国が米朝首脳会談を控え緊張を招く恐れがあるとし、米国単独で朝鮮半島付近で実施した。
長距離爆撃機の朝鮮半島派遣は17年以降行われていない。北朝鮮がICBMの発射実験を行い、米国が戦略兵器を展開すれば、朝鮮半島を巡る緊張が再び高まるとみられる。
消息筋は「米国は北の挑発の水準によって戦略兵器を出動させるとみられる」として、「空母の艦載機が黄海上まで長距離飛行を行ったのもこの一環」と説明した。米海軍第7艦隊は15日、フィリピン海にある空母「エーブラハム・リンカーン」の艦載機F35Cが黄海まで長距離飛行を行ったと発表した。
一方、米国は韓国、日本との弾道弾迎撃訓練も強化するもようだ。同訓練は3カ国がそれぞれの位置で敵の弾道ミサイル発射を想定し探知・追跡・迎撃する訓練だ。
消息筋は「わが軍は北がICBMを発射する場合、独自にミサイル対応訓練と合同打撃訓練を行う」として、「北の挑発の水準によって、動員する巡航ミサイルと弾道ミサイルなどミサイルの数と機種が決まる」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr
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