現・次期大統領側 公共機関トップらの人事巡り神経戦=韓国
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2022.03.17 10:56
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官は17日のラジオ番組で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領側に対し、「大統領の人事権についてあれこれ言うのは望ましくない」と述べた。16日に予定されていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と尹氏の会合が取りやめになった背景に、文大統領が退任する5月前に任期が終了する公共機関トップらの人事問題があるとされ、退任するまでの人事権は文大統領にあることを強調した格好だ。
5月までには韓国銀行(中央銀行)総裁や中央選挙管理委員会の常任委員、監査院の監査委員などの人事が予定されている。尹氏側はこの人事に尹氏の意向が反映される必要があると主張している。
朴氏は青瓦台が韓国銀行総裁の指名権を尹氏に譲る方向だとする報道に関しても「事実無根」として、「決まっている人事権を文大統領が行使しないことは非常識」と指摘した。ただ、文大統領と尹氏の会合が開かれ、両氏が虚心坦懐(たんかい)に意見交換すれば、人事問題も議論される可能性があると述べた。
一方、尹氏側が大統領執務室を青瓦台から別の場所に移転する理由に、大統領執務室と秘書室の距離が遠いことを挙げたことに関しては、文大統領の執務室は秘書室にあるとし、「大統領が呼べば1分以内に(秘書官らが)大統領に会える」と反論した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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