21年の婚姻件数19.3万件で過去最低 10年前の約6割=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が17日発表した統計によると、2021年の婚姻件数は前年比9.8%減の19万3000件で、1970年の統計開始以来で最低となった。
婚姻件数は、10年前の2011年には32万9000件だったが、12年から10年連続で前年比減少した。16年は28万2000件と20万件台に減り、それから5年で10万件台に落ち込んだ。
前年比の減少率は16年が7.0%、17年が6.1%、18年が2.6%、19年が7.2%、20年が10.7%。21年の婚姻件数は10年前の約6割にとどまる。
統計庁はここ数年の婚姻の大幅減について、「婚姻の多い年齢層である30代の人口減少、未婚男女の結婚に対する価値観の変化、新型コロナウイルスの影響による結婚延期、国際結婚の減少」が理由だと説明。韓国では結婚を前提に、あるいは結婚してから子どもを産む傾向が強いため、婚姻件数の減少は今後の出生数を下押しする可能性があるとの見方を示した。
21年の平均初婚年齢は、男性が前年比0.1歳上昇の33.4歳、女性は0.3歳上がった31.1歳だった。10年前に比べると男性は1.5歳、女性は1.9歳、それぞれ上がった。
ソウル市では男性33.9歳、女性31.9歳と全国平均を上回った。
また、女性の年齢別の婚姻率(当該年齢の人口1000人当たりの婚姻件数)は30代前半が40.8、20代後半が38.2、30代後半が13.8の順で高かった。晩婚化が進み、21年は初めて30代前半の婚姻率が20代後半を上回った。
男性の年齢別の婚姻率は30代前半が42.1、20代後半が22.0、30代後半が19.5だった。07年までは20代後半が最も高かったが、08年以降は30代前半に変わっている。
一方、21年の離婚件数は10万2000件で前年比4.5%減少した。
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