韓国大統領執務室の移転費用 外交部建物なら国防部庁舎の2倍
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2022.03.17 15:03
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が就任後の執務室の移転を検討しており、行政安全部が移転費用の見積もりを政権引き継ぎ委員会にひとまず報告したことが17日、関係者への取材で分かった。大統領執務室と秘書棟を現在の青瓦台(大統領府)からソウル市竜山区にある国防部庁舎内に移転させる場合は約500億ウォン(約49億円)、外交部が入居中のソウル市中心部・光化門近くの政府ソウル庁舎別館に移すなら約1000億ウォン、それぞれ所要する見通しだ。
移転費用の数字は次々に変わり、見積もりはまだ確定していないようだ。ただ、関係者は「政府ソウル庁舎別館に移す費用が、国防部庁舎に移す費用の2倍ほどになる」と話した。
その理由は大きく二つある。大統領執務室を政府ソウル庁舎別館に移転するなら、現在入居している外交部を先によそに移転させる必要があり、民間のオフィスビルを賃借しなければならない。一方、国防部の新庁舎と旧庁舎には空きスペースが十分あり、国防部が移転する必要はない。
また、外交部は世界各地の在外公館と外交電文をやり取りするために通信セキュリティーシステムを用いており、外交部移転に伴いこれを新たに構築するには約300億ウォンを要するとされる。
行政安全部のある関係者は「国民の税金を使うだけに、移転にあたっては費用も考慮すべき重要事項の一つになる」と話した。
mgk1202@yna.co.kr