韓国国防相「検討なく性急」 次期大統領の執務室移転計画に懸念
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2022.03.22 13:12
【ソウル聯合ニュース】韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は22日、大統領執務室をソウル市内の青瓦台(大統領府)から同市・竜山の国防部庁舎内に移転するという尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の計画について、「あまりに性急に、検討なく配置が調整されることに対する懸念が大きい」と述べた。同部と軍から十分に意見を聞き取っていれば、執務室の移転に関する論争を最小限に抑えられたとの見解も示した。
尹氏は政権の発足前に移転を終え、大統領に就任する5月10日から新たな執務室を使うとしている。
徐氏は、政権交代期に大統領執務室の竜山への移転を推進することで安全保障に空白が生じるとの懸念に関し、「軍事的な観点から、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の軍の統帥権者としての任務遂行期間と、それ以降の期間を明確に区分する必要がある」と述べた。大統領が退任する瞬間までは、現在の軍の統帥権者である文大統領に安保態勢確立の責任があるとの認識を示したものだ。
tnak51@yna.co.kr