政権引き継ぎ委が防衛事業庁から報告 対北防衛システム構築を協議=韓国
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2022.03.23 14:43
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会の外交安保分科は23日、防衛事業庁から業務報告を受け、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対抗する防衛・反撃システム「3軸体系」の構築に向けた軍事力の補強策などを協議した。
3軸体系は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)の戦力を備えるという戦力増強計画で、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)の両保守政権期に確立された用語だ。
だが、国防部は革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権下の2019年初めに「2019~2023年国防中期計画」を発表した際、北朝鮮の核・ミサイルの脅威だけでなく周辺国の潜在的な脅威にも備えるとして、3軸体系を「核・WMD(大量破壊兵器)対応体系」という用語に変更した。
尹氏は大統領選で、北朝鮮の核・ミサイルへの対応能力を画期的に引き上げるとし、3軸体系の「早期復元」と強化を訴えていた。
引き継ぎ委と防衛事業庁は、第4次産業革命を基盤とする先端科学技術軍の建設に向けたロボットなどの早期戦力化策も協議した。尹氏が公約に掲げた人工知能(AI)ベースの無人・ロボット戦闘システムの構築を実行に移すためとみられる。
tnak51@yna.co.kr