韓国銀行の新総裁に李昌ヨン・IMF局長指名 文大統領
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2022.03.23 14:56
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)は23日、韓国銀行(中央銀行)の総裁候補に李昌ヨン(イ・チャンヨン)国際通貨基金(IMF)アジア太平洋担当局長(61)を指名した。国会の人事聴聞会を経て正式に任命される。韓国銀行総裁の任期は4年で再任可能だ。
青瓦台(大統領府)は5月に就任する尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の意見を聞いたと明らかにした。韓国銀行総裁の人事問題は文大統領と尹氏が対立する要因の一つとされていた。
李氏はソウル大教授を務め、2007年に李明博(イ・ミョンバク)次期大統領(当時)の政権引き継ぎ委員会の経済分科委員、08~09年に金融委員会の副委員長、11年から3年間はアジア開発銀行(ADB)の首席エコノミストを務めた。14年に韓国人としては初めてIMFのアジア太平洋担当局長に就任した。
李柱烈(イ・ジュヨル)現総裁は今月末、8年間の任期を終えて退任する。
文大統領が退任する5月前に任期が終了する韓国銀行総裁ら公共機関の人事問題について、青瓦台は文大統領に人事権があると主張する一方、尹氏側は否定的な立場を示していた。青瓦台高官は記者団に対し、「総裁職の空白を最小化するため、当選者(尹氏)側の意見を聞いて内定者を発表した」と伝えた。また、「韓国銀行総裁は政治的な中立性が保障されている」とし、「どの政権が指名するかに関係なく、今月31日に(現総裁の)任期が満了するため、後任の人事が必要だった」と説明した。
ただ、尹氏側は新総裁の指名について、「青瓦台と協議したり推薦したりしたことはない」とし、青瓦台側の説明を否定した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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